最初の自転車には「ロードバイク」「クロスバイク」「折りたたみ自転車」のどれかがおすすめ
自転車を生活に取り入れて、自転車のある生活を楽しもうとする場合、
最初の自転車として、どのような自転車を選べばいいのでしょうか。
まず、この記事では、自転車を自転車生活、つまり街中を走ったり、自転車だけで少し遠い旅に出たり、輪行(電車を自転車に載せて運ぶ)して遠い街を観光したり、
といったことに使う前提でお話をさせていただきます。
自転車生活に向いた自転車を選ぼうとすると、
「ロードバイクやクロスバイク」もしくは「折りたたみ自転車」のいずれかが、
良い選択になってくると思います。
そして、「ロードバイクやクロスバイク」にするか、「折りたたみ自転車」にするか、なのですが、
ここは走行性能を重視するか、もしくは輪行性能を重視するか、によって変わってきます。
ロードバイクやクロスバイクは、走行性能がもっとも高い自転車カテゴリーになるため、
自転車だけでどこでも走り回りたい、というニーズに対しもっとも良い選択になると思います。
対して折りたたみ自転車は、ホイールサイズが小さくなるため、走行性能はロードバイクなどフルサイズの自転車に負けてしまいます。
しかし、以下で紹介するような「ちゃんとした折りたたみ自転車」であれば、基本的にママチャリよりも高い走行性能を持っており、
50kmくらいであれば無理なく走破できてしまいます。
かつ、折りたたんで袋詰め完了まで1分かからないようなものも多く、電車や飛行機を併用することで、日本中どこにでも自転車を持ち込むことができます。
自転車生活の快適さを求めるのであれば、マウンテンバイクやBMX、ピストバイクなどその他の自転車は、
上記の自転車カテゴリーと比べると、使いにくくなってしまうと思います。
(もちろん、好みの要素などもありますので、「どうしてもマウンテンバイクが好き」などといった事情があれば良い選択になりうると思います)
次に、これらの自転車をどこで買うか、についてですが、
まず、インターネット通販ではなく、実店舗で買うことをおすすめします。
自転車を買うと、メンテナンスを行う必要がでてくるのですが、
一台目は実店舗で買っておくと、ショップでメンテナンスの方法を教えてもらったり、
基本的なメンテナンスくらいなら無料でやってもらえる場合もあるなど、いろいろと有利になります。
インターネットでの購入では上記のメリットはなく、
アフターフォローなども基本的に望めないため、一台目の自転車の購入にはおすすめしません。
以上のように、一台目の自転車としては、ロードバイク・クロスバイク、または高性能な折りたたみ自転車を選んでおくのが、私としては良いのではないか、と思います。
一台目の「ロードバイク・クロスバイク」は、どう選ぶのがいいか
それでは、具体的にどのような場所で、どのような製品を購入すればよいのでしょうか。
まず、一台目の自転車としてロードバイクやクロスバイクを買うとき、
どの製品を購入するかの検討方法について、お話ししていきたいと思います。
何の基準もなく、いきなりどの自転車が良いかを探し始めても、なかなか検討が難しいと思いますので、
まず最初に、メーカー「GIANT」の製品を基準にして考えると、何を購入するか考えやすいと思います。
ロードバイクやクロスバイクの完成車を売っているメーカーは、数多くありますが、
GIANTは2018年現在、とても品質・コストパフォーマンスに優れた製品を売っているメーカーであり、
製品ラインナップも低価格から高価格まで、タイプとしてもレース向き・ロングライド向き・街乗り向き・オフロード向きなどなど、とてもワイドな製品群が扱われています。
そのため、GIANTの製品群は、スポーツ自転車業界全体で扱われている製品群の「縮図」のようになっています。
なので、自転車を選ぶときは、まずGIANTのカタログなどでGIANTの製品群を見渡すと、
いま現在自転車業界全体で、どのような自転車がどのくらいの価格で売られているのか、重さはどのくらいになってくるのか、といった「相場」をざっくりとつかむことができます。
そのためまずGIANTのカタログなどを眺め、
自分の欲しい自転車の価格帯・タイプ・パーツのランク・重さなどに合った自転車を探し出し、
その自転車を軸にしながら他のメーカーの自転車も探していくと、
パーツ構成のわりにやたら高価な自転車を買ってしまったり、逆にあまりにも安く品質も悪いような自転車を買ってしまったり、といったリスクを減らすことができます。
例として、私は一台目の自転車として、GIANTの「ESCAPE RX1」という自転車を購入したのですが、
このときの自転車探しの条件としては
「クロスバイクで、価格は10万円程度、重さは完成車で10kg前後、パーツはTIAGRAクラス」
という条件を設定していました。
GIANTのカタログを参照すると、上記した「ESCAPE RX1」という自転車が条件を満たしており、
それ以外の「TREK」「Cannondale」「MERIDA」などといった他メーカーの、似たような条件の自転車も探しましたが、
上記したGIANTの「ESCAPE RX1」を価格・パーツ構成・デザインの好みなどで上回るものは特に無かったため、この自転車に決定しました。
もちろん、趣味は楽しんだ者勝ちなので、第一印象だけで選ぶような買い方でも良いとは思います。
しかし上記のような方法を使うと、大きな間違いや見落としをすることなく、
一台目の自転車を選ぶことができると思います。
一台目の「折りたたみ自転車」は、どう選ぶのがいいか
次に、1台目の自転車として折りたたみ自転車を選ぶ場合、
どのような車種を選択するべきか、についてお話ししていきたいと思います。
まず、ホームセンターで1万円程度で売っているような折りたたみ自転車は、やめたほうがいいと思います。
コストが掛かっていないため、折りたたみ自転車にとってとても重要な、折りたたみのための可動部分の強度が低いですし、
折りたたみ機構も練られていないため、とても折りたたみにくく、また折りたたんだ状態で運びにくいです。
軽量でない素材(普通の鉄)を使っているため、車体重量も20kgを越えてきたりします。正直、輪行を活用するのは厳しいでしょう。
価格としては、最低でも本体価格で6-7万円程度はするものを選ぶべきだろう、と思います。
私がいろいろ検討してみた感想になりますが、6万円を切ってくると、上記ホームセンターの自転車のようなデメリットが多く、折りたたみ自転車としてはとても使いにくいと思います。
6-7万円程度の自転車から選ぶのであれば、
私としては「DAHON」というメーカーの自転車をおすすめします。
DAHONはアメリカのメーカーで、主に16-20インチ程度のホイールの、さまざまな種類の折りたたみ自転車をラインナップしており、品質も良いと思います。
私は1台目の自転車はDAHONで購入しましたが、特に不具合もなく、使いやすい折りたたみ自転車だ、という感想でした。
折りたたみ自転車に、そこそこのお金をかけても良いと思われるのであれば、
「ブロンプトン」は、良い選択になるのではないか、と思います。
ちなみに私が5年間ほど活用している折りたたみ自転車が、このブロンプトンです。
ホイールサイズは18インチ程度と、折りたたみ自転車としては標準的なのですが、
折りたたみ時に、このくらいのホイールサイズの他の折りたたみ自転車と比較すると、群を抜いてとても小さくなります。
大きめのスーツケース程度になり、混雑しやすい日本の電車にもストレスなく持ち込めるようになるため、このメリットはなかなかに大きいです。
また、折りたたみ機構が優れているため折りたたみやすく、折りたたんだ状態で持ち運びやすいです。
折りたたんだ状態で出っ張る部分が少なく、折りたたみ状態で持ち上げてもばらけてしまうことも無く、
さらに、カスタマイズすると折りたたんだ状態でスーツケースのように転がし、空港などで長距離を運ぶときも楽に運ぶことができる・・
などなど「折りたたみ自転車」としての基本性能に、圧倒的に優れていると思います。
一応、ブロンプトンの弱点についても書いておきます。
まず、変速能力がとても低いです。
リアエンド幅(フレームに後輪を装着するところの幅)が、ロードバイクなど一般的なスポーツ自転車より狭く、安価で高性能なSHIMANO製の変速機が装着できません。
そのため、ブロンプトン社が独自に開発した変速機や、ややマイナーなメーカーの変速機が装着されるのですが、ひとつの変速機につき2-3段しか変速できず・・
また私が使用した限りでは、SHIMANO製変速機のスムーズさ、雨で濡れても変速不良を起こさない耐久性などと比較し、さまざまな性能において遠く及ばないと思います。
他の折りたたみ自転車は一般的に、優れた性能を持つSHIMANO製変速機が装着されますので、この点についてはブロンプトンの弱点と言わざるを得ない、と思います。
それ以外にも例えば「Birdy」というメーカーがあります。
Birdyはブロンプトンとほぼ同じホイールサイズで、ブロンプトンほど小さくはならないものの、走行性能においてはブロンプトンより優れている、といった自転車です。
折りたたみ自転車は種類が多く、ロードバイクのような定番メーカーも探しにくいのではないか、と思うのですが、
私が折りたたみ自転車の購入を検討した際には、上記「DAHON」「ブロンプトン」「Birdy」の3メーカーが、御三家とも言えるような状況でした。
2018年現在も、それは大きく変わってはいないように思います。
1台目の自転車に折りたたみ自転車を選択される場合は、予算と相談しながら上記のメーカーから選んでおけば、大きな間違いは無いのではないかと思います。
一台目の自転車は、どこで買うのがいいか
最後に、1台目の自転車を購入するとき、
どのような店や場所で購入するべきか、について検討していきたいと思います。
まず、1台目の自転車は実店舗で購入するべきであり、
インターネットでの購入は、1台目の自転車に関してはおすすめできません。
1台目の自転車を購入したばかりの頃は、修理やポジション調整、パーツ交換などといった基本的な整備スキルがまだ無い状態だと思いますし、
また、どういった場所を走ればよいのか、どういうアイテムを揃えれば良いのか、といった情報も全然無い状態だと思います。
ショップで完成車を購入すると、ちょっとした整備や調整くらいは無料で行ってくれることも多いですし、
しっかりした整備も有料にはなりますが、他店購入の自転車の場合よりこころよく引き受けてもらえます。
またこの周辺でどのあたりが走りやすいのか、といった情報も教えてくれることが多いです。
ショップ開催のイベントに参加でき、そこでいろいろな情報を得たり、また同じショップに通う先達ライダーから役に立つ話が聞けたりすることもあります。
自転車を試乗することができたり、自転車に関する詳しい説明を聞くことができたり、というのも良い点です。
自転車趣味を始めたばかりのころは、こういったメリットはかなり大きいです。
自転車趣味が長くなってくると、整備スキルが上がり、
たとえばインターネットでフレームだけを調達し、同じくインターネットで購入したパーツたちを組みつけて自転車を1台作る、といったことも可能になりますし、
情報も、インターネットや書籍から取捨選択し有用な情報だけを集める、ということもできるようになります。
そうなってくると、ショップに通うメリットは減ってしまうのですが、
自転車趣味を始めたばかりだとそういったことは難しいため、とりあえずまずは実店舗で購入、という方向性でよいと思います。
それでは、どのようなショップで購入すればよいのか、についてですが、
上記したように、特に購入したばかりの頃は、そのショップの店員の方に整備をしてもらったり、話をして情報を得たり、とそのショップとそこそこ長い付き合いになることが多いです。
そのため、無愛想、購入時の説明などをあまりしてくれない、明らかに要領が悪そう、といった人が多く在籍するようなショップは、避けたほうがよいでしょう。
セールストークが過剰なショップにも注意が必要です。
自転車の購入後、不要なパーツを買わされてしまったり、といったリスクが増えてしまいます。
上記したような「まずい点」が特に無いのであれば、あとは相性になると思います。
ほしい自転車が置いてあり、自分にとって入りやすい雰囲気で、そのショップの店員の方と抵抗なく話ができるのであれば、そのショップを強く検討してよいのではないか、と思います。
1台目の自転車の購入時は、購入はショップで行うほうが良いと思いますし、ショップ選びもかなり重要になってきます。
しっかりと検討した上で、ご自身が納得したショップで自転車を手に入れていただければ、と思います。
まとめ
快適な自転車生活を楽しむための、最初の自転車としては、
1-2万円程度の、ママチャリに近い自転車ではなく、
ロードバイクやクロスバイク、また高性能な折りたたみ自転車、といったカテゴリーから選ぶのがいいと考えます。
そして最初の自転車であれば、メンテナンスやトラブル対応などのハードルを下げるためにも、
ネット購入ではなく、実店舗の自転車ショップから購入していくことをおすすめします。
以上、一台目の自転車選びの方法についてお話しました。
一台目の自転車になにを選び、どこで購入するかは、
その後の自転車生活に大きくかかわってくる重要なポイントですので、
じゅうぶんに検討された上で選択をしてみては、と思います。
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