自転車で歩道を走るとき、ベルを鳴らすことなく気づいてもらう方法
自転車で歩道を走るとき、歩行者や他の自転車に気づいてもらえず・・
ぶつかってしまいそうになった経験がある方は、多いと思います。
歩道上で、歩行者が優先されるのは言うまでもないことです。
そのため、例えばもし、狭い道で歩行者が前にいて通れない!
ということがあれば、歩行者が通行を終えるまで待つのが当然だ、とは思います。
しかし、狭い道で、後ろに自転車が何台も詰まってしまった場合や・・
歩きスマホの歩行者が、こちらに気づかず接近してきた場合など、
すぐに歩行者に自分の存在を気づいてもらいたい場合はあります。
また、歩道上で対向する自転車が、こちらに気づかず突っ込んでくる場合などは、
危険なので、すぐさま相手に自分が居ることを伝えるべきでしょう。
自転車にはベルをつけることが義務付けられていますが・・
見通しの悪い場所を通行するときや、危険を回避するためやむを得ないとき以外は、
鳴らしてはいけない、とされているため、
なかなか鳴らしづらいのが実状なのではないでしょうか。
「すみません、ちょっと通ります」などと声をかけてもよいのですが・・
道路上で知らない人には、声をかけづらいことも多いと思います。
そのためブレーキレバーのバンプラバーを外し、ブレーキの操作音で気づいてもらう
という方法も、けっこう有効です。
バンプラバーとは、ブレーキレバーとブレーキ本体のあいだに装着されたゴムのことで ・・
ブレーキを引いて離すとき、ブレーキレバーの内側がブレーキ本体とぶつかって音が鳴るのを防ぐためのパーツです。
SHIMANOなど有名どころのメーカーのブレーキレバーには、だいたいついていると思いますが・・
これをあえて外すことで、ブレーキを引いて離すときに、カチッ、というプラスチック同士がぶつかる大きめの音を出すことができます。
このようなゴムパーツが挟まっています。
これを外すことで、プラスチック同士が直接ぶつかるようになり、カチカチと音が鳴るようになります。
意外と大きく、また気づかれやすい音が鳴ってくれるため・・
前に歩行者がいてなかなか気づいてくれないときや、こちらに気づかず自転車が接近してくるようなときは、
この音をカチカチと何度か鳴らすと、即座にこちらに気づいてもらうことができます。
また、素早く相手に気づいてもらいたいようなときは・・
止まるためのブレーキ操作も同時に必要なことが多いです。
なのでベルに手を伸ばすと、そのあいだ少なくとも片手のブレーキ操作ができなくなってしまいます。
その点、上記したような方法であれば・・
ブレーキ操作時に自然に音を鳴らすことができるため、
安全性をほとんど下げずに、相手に気づいてもらうことができます。
法律的にも、自転車のレバーなどを操作するときに大きすぎる音を鳴らしてはいけない、などという法律は私の知る限りありません。
なので何度も鳴らしたとしても、ルール上は特に問題ないはずです。
またベルを鳴らすと、「どいてくれ」といったニュアンスが伝わってしまうかもしれないのですが・・
上記の方法ですと、はたから見るとただブレーキを操作しているだけですので、
むやみに気を悪くさせてしまうことも少ないのではないか、と思います。
作業としても、ただブレーキレバーを引いて、その奥にあるラバーを外すだけですので、とても簡単です。
私はかなり長い間この方法を使っており、ほとんどの場合に、すばやく気づいてもらうことができます。
気づいてもらうためベルを使ったり声をかけたりしようとしていたときより、
ずっと自分・相手にとって良い方法なのではないか、と思います。
上記の方法以外にも、たとえば夜間ですと、明るめのライトや点滅系のライトを使う方法があります。
まわりの明るさなどにもよるのですが、だいたい300ルーメンくらいの明るさがあるライトを照らしながら走ると・・
進行方向のほとんどの人が自分に気づいてくれます。
(もちろん、人の目を直接照らさないよう、照射角度などの工夫は必要です)
また、点滅ライトであれば、低い照度のライトでも気づいてもらいやすいです。
法律上、点滅ライトだけでは違反となってしまいますので・・
点灯光と点滅光を同時に出すことができる、CATEYE VOLTシリーズというライトの「ハイパーコンスタント」というモードがおすすめです。
自転車で走るとき、自分の存在をアピールすることは安全のためとても大事ですが・・
むやみにベルを鳴らしたり、むやみに大声を上げたりすると、違反になることもありますし、
気づいてもらったとしても、その相手の気を悪くさせてしまうことがあるかもしれません。
そのため上記のような工夫をすると、より快適に走れるのではないか、と思います。
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